機能和声を使った即興作曲の方法[はじめての即興作曲17]
ふつう一般的には、ここがポイントとなる点ですね。
グレード試験、大学入試(作曲科)などの和声学・コード進行など。
私も、そう言ったものを全てマスターしないと次にいけないんじゃないかと、
若い時は思っていました。
ところが、時代は変わり、音符が読めなくても、アプリで簡単に
音楽を作ったり楽しめたりできる時代です。
これから、何が大切で必要かということを、考えなければいけないと思っています。
音楽でも、様々あります。
そういう点、作曲学科で学んだせいか、社会に出て、職業につく範囲が広かったので、音楽について、広く考えられたことは、ありがたかったです。
学校の教育もです。
私が小さい頃は、受験受験で、いい学校・学業だけ頑張れば良い、という時代ではありませんでした。
運動会だって、その日がヒーローになれる友人もいました。
チアで頑張って、普段の学業は、静かにしている・・・(笑)
お習字が上手で、その腕で、やっていけそうな友人。
学校に、毛糸や刺繍など、持ってきて、休憩時間には、一生懸命作品に没頭している。
・・などなど、個性的な能力を、いろんな場面で発揮できる。
そろばんもまだ、多くの友達がしていたので、その計算能力に驚かされたり・・・
サラリーマンというより、商業地域の学校でしたので、お医者様から、問屋街・商店街のお店まで、多種多様なお家から通っている小中学時代でした。
人生や社会と関わった音楽を見て、即興や作曲も、どのように捉えたら良いか、考えるようになりました。
話は、飛んでしまいましたが・・・
「聴く」= 意識して聞くことは、センスにも関わってきますが、
自分で興味を持たなければ、聞くことがありません。
ほとんどの和声は、意識して聴くことによって、
身につき自分のものとなって、使えるようになると書かれた本が多いです。
タイプによって、理論的に解決していく友人もたくさん出会いました。
でも即興演奏で、一緒に楽しんだことがないので、わかりませんが、
聴いて覚えて身につけた友人の多くとは、何も言わなくても
即興連弾で遊ぶことが好きでした。
優先して理論的に作曲するのが好きという友人もいましたが、
私には、なかなか理解しにくかったので・・・。
若い時には、経験がありません。
小さい時から、この和声的なことを、楽しく、楽に身につけさせてあげるには、
まず聴覚から、そのセンスを磨くために、色々な「聴き方」の方法を
導いてあげるのが、とても大切だと私の経験では思います。
そして大人になってからも、和声学的なことは、
曲の中から、パターン的な要素を引っ張り出して、
レパートリーから引き出していくという方法が、
とても楽しく楽に身につくと考えています。
理論的なことがお得意な方は、理論的に進めていき、
そういった論理中心な進行は、続けられないというタイプの方には、
コードパターンを繰り返し、アレンジしたり、移調したりして、意識して聴いて
自分のものにしていただくことをお勧めします。
余談になりますが、絶対音感を持っていると、こういったことが、
スキャナーのように自然と入ってきて、記録されることが多いです。
一度聴いたら、そのまま自分の耳に録音されるような感じです。
そして演奏力がついていたら、そのまま再生可能。
私の場合は、演奏力が足りない部分は、編曲再生・・・汗
モーツァルト先生も、ベートーベン先生も、びっくりされたことでしょう(笑)
絶対音感がついた後、相対音感の練習により、理論的な聞き方もできるようになれば、
もっと応用がきくようになります。
これまで、子どもたちの即興作曲でも、イメージと音と理論を重ねて、
提案してきましたが、子どもたちと一緒にワークされると、
その聴き方や感覚が変わられることを実感されることでしょう。
そこで、こちらでは、皆さんの使っていらっしゃるピアノ教本や、
ブルグミュラー25番などを初級テキストとして、
即興作曲のドリルとして使っていただけるように、
プログラムを考えました。
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