音楽力を伸ばす譜読みの基本[はじめての即興作曲35]
山本美芽先生の出版記念のイベント動画です。
即興や作曲が、楽しく、
しかも簡単に、できるようになるのに、大切なことは、
音感。
最近、そのような資料が揃ってきました。
この山本美芽先生のご著書は、私の音楽辞典です。
これまで本棚に並んだ、あの本のここ、その本のあそこと、
説明するときに、本を引っ張り出してきて・・・
また山積みになって・・・と
大変なことになるのですが、
この1冊で、あのページとお話ができるのを、幸せに思います。
最低限、ピアノを弾けるように教えてもらえるのが、
音楽教室・ピアノ教室です。
私は、高校1年生の時、当時まだ、ピアノなど町内に1台あるかないかの時代。
家から流れてくるピアノの音を聞いて、教えてお姉ちゃん!と言われ、
近所の子供達に教え始めたのが、最初です。
そうすると時代もあり、ピアノ教本の数も多くなり、
教える内容も変わってきます。
昔習った時の奏法も、現在ではずいぶん違います。
指を高く上げて!・・・死語になりました?!
私が習っていた昭和30年代は、クラシックしか弾いてはいけません、と、
先生からきつく言われていたのを考えると、
現在は、導入から、ジャンルが広くて、昔人間の私には、信じられません(汗)
私が小学3・4年頃までは、ほとんど耳だけで、
覚えて弾いていました。習って半年で、チクタク時計を弾かせられ、
名曲集は、音符だらけ・・・楽譜を見るのがめんどくさい。
読譜中心ではない時代です。
ところが、バイエルが終わり、チェルニー30番に入った9歳ごろ、
楽譜を見て、バリバリ弾けるようになり、初見も、ばっちり!
また長期記憶も、楽々と。
そうなのに、子供達に譜読みを教えるときには、さまざまな問題が起こります。
このご著書にも、江口寿子先生のお話が、たくさん出てきますが、
30数年前、娘のために教材研究していた1番最初に出会ったのが、江口先生でした。
「読譜の連続置き換え作業」(前半から中頃までに説明があるようです。もっとわかりやすい表があったのですが・・・ただいま探し中)
初見など、同時通訳並みの脳の働きが必要だと思っています。
そこで、子供達には、リズムで、まず、この連続置き換え作業ができそうか、
チェックしました。
楽譜を見ながら弾く。
この言葉は、間違いで・・・
楽譜を見ている音ではない【「次の音符音名を見ながら、今、弾いている音を聞き」、次の音を内なる耳で記憶する】の連続。
同時通訳みたいでしょう。
これができないと、楽譜を見ながら弾くことはできない?!
音楽は止まらないから、「連続置き換え作業」と名付けられたのでしょうね。
毎回、リズムカノン、しかも模奏の連続をどんどん長くできるように頑張ってみました。
これができる子は、楽譜を見ながら、弾く体制ができている。
ここがポイントだと、私は思って、
音名を覚える前に、リズムで「連続カノン模奏」を楽しくしていました。
私の脳は、フル稼働で、ランダムに次のリズムを打たなければいけないし、
子供たちが正しく打てているか聞かなければいけないし・・・
自分は打たなければいけないし・・・
止まってはいけないし・・・パニックです(笑)
この模奏ができるようになったら、リズムパターンカードを見せながら、
リズム打ちをしてもらいます。
今打っているところのカードは、めくられて見ることができない。
見ているカードは次に打つリズムカード。
あれ?最後は、4分音符だったかな、8分音符だったかな?と思い出す時間はありません。
わからなくて打てなくても次に行きます。止まらない。
4・5才でも、簡単にできてしまいます。
最初にこれを始めた頃は、驚きました。 こんな難しいことができる!(汗)
これは、楽譜を見て弾けるようになり、手を見ないで弾いてね!の指導の前に、テストされると
なぜ、譜読みが苦手なのかの、原因も、解明されるかもしれませんね。
譜読みといったら、音名と直結しそうですが、
音感も、この連続作業も、必須項目だと、これまでの経験で感じます。
江口先生は、絵の音符にされていらっしゃいますが、
私は、このカノン模奏→カードめくりのカノン風リズム読譜ができたら、
五線譜表に進めました。
ここからは、また著書から、たくさん心身の成長とともに、可能な読み方を学ばせていただきました。
(更新2021年11月27日)
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