ブルグミュラー25番を使った即興作曲[はじめての即興作曲20]
なぜ、ブルグミュラー25番を次に取り入れたか、理由は・・・
いよいよこの頃になると、ピアノ名曲集など、憧れの曲をたくさん弾けるようになり、
より楽しくなってくることかと思います。
私は、中学1年生の時に、ピアノの発表会で、ラベルのソナチネを与えられました。
当時、洋書は、注文して1ヶ月くらい待たなければ届かない時代。心斎橋のヤマハに父が注文を入れて、楽譜を買ってきてくれたのを覚えています。たった数枚で、高額だったのには、またまた驚き!
音を出して、なんて不思議で、綺麗なんだろう!この音で、間違いがないのかと夢中になって練習しましたが・・・まあ難しい(汗)
手が重なり合っていたり、速く弾きたいけれど、小回りを利かせられない・・・。
浮き出す音と、控える音を選んで弾きこなすにも・・・
これまでは、チェルニーやソナタアルバムなどを弾いていたので、その世界にびっくり!
現在は、4期とかいわれて、さまざまな時代の曲を体験でき、幸せですね。
時代が時代だったのかもしれませんが、
若い時に、古典派以外の曲をたくさん弾いたり聴いたりして、
耳も、感覚も、自由に広げておかないと、即興をするという段になって、
この自分の体得した領域を超えないものばかりになってしまうと、もったいないです。
ここで、一つ問題が起きます。
絶対音感のある子供は、興味を持って、その時代その時代の音楽を、自然に吸収しますが、
相対音感の子供は、理論的なことを持って、また音程を聴く耳を持って、解決していきますから、
このブルグミュラー時代、古典派とロマン派の中間くらいの曲を、しっかり理論として理解しておくことが大切かと。しかしそれまでに、音程感覚がしっかりしていないと、理解できなくなってしまう可能性があると考えています。
また江口寿子先生は、無音感といって、相対音感もつけてもらえなかった子供たちも多くいると著書に書かれてあって、色々考えてしまいました。
絶対音感のある子供は、どの時代も、近代現代も、全部同じ方法で音楽を解決します。理論なしで記憶し、その後に理論をつけてしっかり定着。ただし、理論はめんどくさいとか、考えないとか思う子も多いかもしれません。必要と感じていないものは、受け付けませんね。興味を持つような解説をしてあげて、少しでも理論的に考える習慣も身につけたいところです。遠い将来、必要となってくるかもしれませんし、また必要ないかもしれませんが・・・。
相対音感を訓練中の子どもたちには、音程や理論で説明し、聴音や、形を変えて(移調・変奏などのアレンジ)続けて定着させていくことが大切かと考えます。
そういう意味で、人気のあるブルグミュラー25番を、変奏・即興・作曲する課題として取り上げることにしました。
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