2声で楽しむ[はじめての即興作曲13]
2声の響きを体験することは、とても大切です。
メロディーとバス(ベースライン)は、これから関わってくる和声に出てきます。
また、カノンという対位法の手法にも、関わってきます。
聴くという習慣をつけることは、とても重要です。
幼児クラスで、リズムカノンができているかどうかで、
読譜力を鍛えることもできると思っています。
今、自分が弾いて、聞こえている音と違う音を、楽譜で見ています。
同時通訳の中継を見ていると、それと似た感覚を覚えます。
同時通訳の練習でも、長時間続けることは、大変な集中力がいるということを聞いています。
初心者の、また幼児でこのリズムカノンを練習するのは、こちら指導側も、
大変な集中力がいりますね。
即興で自分が打っているリズムを確認して聴いて、
1小節遅れて打ってくれている子どもたちのリズムを聴きながら、
次のリズムを先生は打って・・・という作業ですね。
これら聴くという訓練(?)は、他のレッスンでは行われているのかというと・・・
卓球のオリンピックで金メダルを取った水谷隼選手が、話しているのを聞いて、
スポーツでもあるのだと知りました。
相手が返してきた球を見てから、自分が打つ体制を取ったのでは遅い!と
インタビューを受けたときに話していました。
自分が相手に打った球の返球を予測して、自分が打った次の瞬間に体を動かしているそうです。
ピアノ演奏では、それの連続です。それを幼児からしているのですから、
普通では考えられませんね。
きっとゲームの達人も、そうかと想像します。
2声の聴き方も、小さい頃から、即興遊びなどを通して、楽しく身につけられたらと思います。
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