知っておきたい幼児の特性③
ムジカノーヴァに掲載されていたものが、書籍になりました。
知っておきたい幼児の特性: ピアノ・レッスン「なぜ、わからないの?」と悩む前に
スイスの心理学者 ピアジェのお話から、
0歳から2歳まで 感覚運動期
2歳から6歳まで 前操作期
ちょうどピアノを習い始める時期が、この前操作期になります。
この時期は、可逆性をもった操作的思考にはまだ至っていません、
と説明されています。
それは、どのようなことか、
幼児は論理より知覚で物事を見る。
このことを具体的に図や絵で解説されています。
初めて字を覚えて、ひらがなや数字が、反転していた字を書いたりしますが・・・
また音楽は、時間。目に見えません。
楽譜を見て、また絵を見て、音として関連づけられるようになるには・・・
また理解できたとしても、運動機能と一致できるかどうか・・・
幼児に特性に合わせた読譜指導を説明されています。
色や白丸黒丸・・
アプローチ順の表がありますが、
繰り返し、定着させるまで・・・細かく述べられています。
ステップごとに毎日の練習方法が書かれていますから、確実に身につけられるでしょう。
ただし、すぐに覚える子がいても、すぐ忘れてしまう。
安心してはいけないと、いつも感じます。
このような年齢と特性をよく理解して、
そして、年齢別といってもその基準と正確に一致するとは限らない・・・
ただ、そのようなことが起こっているということを知っておくべきだと思いました。
両方とも、無意味なことをしているかもしれないから。
30年ぶりにまた江口寿子先生の分析を思い出してしまいました。
ピアノ教本は、このような発達手順ではなく、
知的に順よく、ドの次は、レといった風に、並べられているのかもしれません。
また受け取った教師側が、どのようにそれを感じているかで、違ってきますね。
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