かなしいてがみ1同じメロディーに違うハーモニーをつける
先日、FMラジオで、ご両親がプロのクラシックの音楽家に育ったというミュージシャンのかたの話があり、ピアノはレッスンを受けなかったけれど、音楽が常になっている環境の中。
音楽を聴くのに際して、一つのパートを追い続けて聴くということに興味があり、オーケストラの曲でも、そのほかの曲でも、ずっとパートを一つずつ、音程は合っているか、どのラインでなっているか、10代からそのような聞き方で、歩んできたそうです。
それで、絶対音感がつき、作曲するときも、各パートを重視して作るようになった、とか。
意識して、音を聴くという癖は、本当に人さまざまで、私は、縦のラインが、瞬間のハーモニーがとても気になる聞き方で、横との連携は、その後。ちょっとおかしいですが、ハーモニーといえば、横のラインも必然です。でも、私は、一瞬の縦に並んだ響きを探して、いい曲だとか、心に響くとか、思って探しながら、聞いていました。
もちろん横のラインがあって、そこの一瞬が輝くのだと思いますが、そこはどちらでもという、ちょっとおかしいですが・・・。
中学の時の、一番最初の和声学の宿題に、なんと超現代音楽といえるハーモニーの連続を持って行き、感性だけで作曲した、お気に入りのソプラノ課題を、先生から、ひどく叱られた経験がありますが・・・とにかく、縦の響きが命という感じの人です。
そこで、同じメロディーにハーモニーを全て変えることが、小さい時から大好きで、その実験をしてみました。思いつきで即興する・・・これは、いつもの習慣です。お試しください。
https://youtu.be/sv8Pp3XjnJc
とても機械的なメロディーを弾いています。
2回ずつハーモニーは繰り返しています。
その余韻を感じて記憶しておいて欲しいからです。
その余韻から、次に移った時に、どのように変化を感じるか。
それぞれ「全く同じメロディー」なのに、違って聞こえませんか?
どうでしょう。
こういう風なのが、好きなのです。
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